2013年に話題になった3Dプリンター。クリエイターの皆様はすでにお使いでしょうか?
ENCODEでは無料の3Dプリントサービスを展開するなど、アクセサリー制作における業務において3Dプリンターをフル活用しております!
今回は、これから3Dプリンターを活用してアクセサリーづくりをしてみたい!導入を検討している!ちょっと気になったから見てみただけ!という、そんなクリエイターの皆様に役立つ、3Dプリンターでアクセサリーを作る方法を完全解説していきたいと思います!
ここに書いてあることをマスターすれば、誰でも手軽にアクセサリー作りができるようになりますので、ぜひチェックしてみてくださいね!
アクセサリーを3Dプリンターで作る流れ
制作手順は以下の通りです。
- デザインする
- 3Dデータを作成する
- スライサーソフトでスライスする
- 3Dプリンターで原型を作る
- 鋳造する
- 仕上げ
- 完成
この工程でオリジナルのアクセサリーを作ることができます。
それぞれの工程について解説していきます。
1.デザインする
アクセサリーのデザインを作成します。リングやネックレス、ブレスレッド。作りたいデザインを作成します。
2.3Dデータを作成する
次に、CADと呼ばれる3Dデータを生成するソフトを使って、デザインの3Dデータを作成していきます。3Dプリンターでプリントする場合、必ず3Dデータが必要になります。
最近ではShaprなど、無料かつ直感的な操作で3Dモデリングができるアプリも登場していますので、誰でも手軽に始められるようになっています。
3Dデータの作成が苦手、大変という場合は、無料で配布されている3Dデータをダウンロードしたり、3Dデータの制作を代行してくれる業者へ依頼するのも一つの手だと思います。(お気軽にお問合せください)
3.スライサーソフトでスライスする
3Dデータが出来上がったら、今度は3Dプリンターで造形するための下拵えを行います。
3dプリントメーカーが無料で配布しているスライサーソフトと呼ばれるソフトを使い、3Dデータを輪切りにして行きます。MRIをイメージしていただけるとわかりやすいでしょうか。この輪切りになった層を、一層一層、3Dプリンターが形にし、それを積み上げて形になって行きます。
4.3Dプリンターで原型を作る
いよいよ3Dプリンターで造形します。
リングやネックレスなどのアクセサリーを制作する場合は、必ず原型と呼ばれる形の元を制作します。
原型はワックス樹脂と呼ばれるロウが含まれたレジンを使用することをお勧めします。最近のワックスレジンでは、そのまま鋳造ができるダイレクトキャストに対応したものも増えてきていますので、3Dプリンターで作った原型から鋳造できるようになりました。
(鋳造屋さんによってはダイレクトキャストができない場合もありますので、事前に確認することをお勧めします)
5.鋳造する
完成した原型を今度は鋳造して行きます。
ロストワックスと呼ばれる手法を用いて、ワックスを溶かし、そこにあいた空洞に金属を流し込んで固めることで金属にして行きます。
自宅で鋳造もできないことはありませんが、専用の設備や石膏の処理等がかなり大変ですので、鋳造屋さんへ依頼することをお勧めします。(CASTYでは3Dデータをアップするだけで好きな金属で鋳造するサービスを提供しています!)
6.仕上げ
鋳造が完了したら最後は仕上げです。
湯口と呼ばれる金属を流し込んだときにできる道をカットし、リューターなどで研磨して行きます。研磨が完了したら完成です。
早ければ10日ほどで完成
デザインした後、3Dデータをすぐに作ることができれば、全部の工程で10日あれば完成します。
ワックス原型の3Dプリントも、高さ18mmほどであれば2時間で完了しますし、鋳造も早ければ3日ほどで完了します。オリジナルのジュエリーが実はこんなスピード感でできてしまうのは結構驚きですよね。
アクセサリーづくりに向いている3Dプリンターはこれだ!
3Dプリンターと言ってもたくさんの種類があります。
細かな説明は省きまして、単刀直入に言いますと、アクセサリーを3Dプリンターで作るのに最適な機種はSLAやDLPといった光造形タイプの3Dプリンターです。
紫外線が当たると固まるレジンは、ハンドクラフトをされる方には馴染みが深い素材かと思いますが、それを使用した3Dプリンターになります。
下から段々と出来上がっていくあのスタイルの3Dプリンターです。
光造形3Dプリンターがアクセサリーづくりに向いている理由
光造形の3Dプリンターが最適な理由は以下の通りです。
- 鋳造可能なワックス樹脂が使える
- 表面が綺麗
- 細かな造形が可能
1.鋳造可能なワックス樹脂が使える
リングやネックレスチャームなど、アクセサリーの原型を3Dプリントしたら、次は鋳造を行います。この鋳造の際、原型はワックス素材で作られたものを使用するのですが、光造形3Dプリンターの場合、ワックス樹脂を混ぜ込んだレジンでプリントすることができるので、作った原型をそのまま鋳造することができるメリットがあります。
仮にこれができない場合は、原型を樹脂で作成し、そこからゴム型と呼ばれる原型制作用の型を作成する必要があるのですが、この工程が不要になります。
2.表面が綺麗
3Dプリンターで造形すると、積層痕と呼ばれる素材を積み重ねた際の跡が表面についてしまいます。FDMなどの3Dプリンターですと、素材を重ねて造形する関係で、どうしても積層痕が出やすくなってしまいます。
光造形3Dプリンターの場合、こうした積層痕が出づらい(あったとしても薄い)機種が出てきていますので、表面が綺麗な原型を制作しやすいというメリットがあります。
3.細かな造形が可能
造形の最大の特徴が、手で再現するのはとっても大変な装飾も、綺麗に再現することができる点です。
このような入り組んだ模様も綺麗に出力することが可能です。拡大して撮影した写真のため少しわかりづらいのですが、実際は15mmほどのサイズのリングに彫られた模様ですので、かなりの細かさとなっています。
リングやペンダントなど、アクセサリーのデザインは細かな装飾が求められることが多くなりますので、この点でも光造形3Dプリンターが最適だと言えます。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
光造形3Dプリンター、欲しくなってきたんではないでしょうか。
最近では数万円からで購入可能な光造形3Dプリンターも登場していますので、これを活用してどんどんオリジナルのアクセサリーづくりにチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
無料3Dプリントサービスや、ネット鋳造サービスもオススメ!
また、自宅に3Dプリンターをいきなり入れるのはちょっと・・・という方は、無料で3Dプリントするサービス”FREE 3D PRINT“をぜひご検討ください!
3Dデータをアップするだけで、好きな金属でアクセサリーが作れるネット鋳造サービスのCASTYもとても便利ですのでぜひご活用ください!
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