オーダーメイドのリングを作るときに、ジュエリーデザイナーさんへ馴れ初めなどのストーリーを聞いてもらい、そのストーリーに基づいてデザインを提案いただくサービスが存在します。

今回はそれをChatGPTで行えるか、実験してみます。

*この馴れ初めは全てフィクションです

 

ChatGPTに馴れ初めを話してみる

まず最初に、こちらのプロンプトでChatGPTに役割を与えます。

 

入力したプロンプト

あなたはジュエリーデザイナーです。お客様のストーリーをもとに独特な結婚指輪をデザインするが得意です。私の妻との馴れ初めを聞いて、それをもとに最適な結婚指輪のデザインを提案してください。デザインを提案する際には、なぜそのデザインになったのかを、ストーリーとの関係性を説明してください。

それでは私の妻との馴れ初めを聞いてください。

 

いい感じの回答が来ました。早速馴れ初めを話していきます。

 

 

入力したプロンプト

 

 

私は40歳で、妻とは旅行先で出会いました。私は釣りが趣味で海釣りをしていたのですが、妻も同じ船に乗っていたのです。釣り針が私の指に突き刺さり、大変困っていたところ、隣にいた妻が助けてくれました。

これが妻との出会いです。

その後は釣った魚を一緒に食べて意気投合。また釣りに行くことを約束してその日は別れました。

後日、今度は渓流釣りをしに行ったのですが、私が誤って野生の河童を釣ってしまい、河童と口論になっていたところ、彼女が仲裁に入ってくれて、なんとかその場を凌ぐことができました。河童とはその後、何度か飲みにいき、今ではすっかり友達になりました。

今思えば恋のキューピットならぬ、恋の河童だったのでは?と、妻とは笑い話になっています。
これが最初のデートでした。

そこから何度かデートを重ね、最後は船の上でプロポーズをしました。
結婚式は渓流釣りで出会った河童に仲人をお願いするつもりです。

以上が私と妻の馴れ初めです。

 

AIのデザイン提案がこちら

 

お客様の妻との馴れ初め、そしてその後のエピソードはとても素晴らしく、ユニークですね。特に、海釣りでの出会いから渓流釣りでの河童との出会い、そして船上でのプロポーズまで、多くの要素が組み合わさっています。

結婚指輪のデザイン提案

デザインの主要要素:

  1. 釣り針と糸:お二人の出会いのシンボルとして。
  2. 魚の形:初めてのデートで釣った魚を象徴。
  3. 河童の顔:恋のキューピット(河童)として。
  4. 船の形:プロポーズの場所として。

デザインの詳細:

  • 指輪の外側は釣り糸で形作られ、その糸が指輪の内側で釣り針になります。この釣り針は微妙に曲がっていて、妻が初めて助けてくれた瞬間を象徴します。
  • 指輪の一部には小さな魚の形をデザインします。これはお二人が初めて一緒に食べた魚を表しています。
  • 指輪の内側には、微細な彫刻で河童の顔を描きます。これはお二人の恋のキューピットである河童を象徴しています。
  • 最後に、指輪の一部に船の形を刻みます。これはお客様がプロポーズをされた場所、船を象徴しています。

材料と色:

  • 材料:プラチナとゴールドを使用。プラチナは海を、ゴールドは渓流を象徴。
  • :ブルートパーズ(海の色)とエメラルド(渓流の色)。

このようなデザインは、お客様とお客様の妻の素敵なストーリーを完璧に表現できると考えています。いかがでしょうか?

 

いい感じに返ってきましたね。まさかの河童までしっかりと回答してくれており、いい感じにデザインに落とし込んでくれています。さらに釣りにも言及されており、釣り針の湾曲が、妻が助けてくれた瞬間を象徴する、といったストーリー性までしっかり入れ込んでくれています。おもしろいですね。

 

 

Stable Diffusionでデザイン画像を生成

いい感じのテーマができましたので、今度はこれをもとにプロンプトを作成し、画像生成AIのStable Diffusionでデザイン画像にしてみました。

生成した結果がこちら。

 

 

 

 

結構いい感じではないでしょうか。河童の表現が難しかったようですが、釣り糸や釣りといった表現、海、魚といった要素をある程度反映しているように思います。

 

 

AIデザイナーの便利さはストレスのなさ

ChatGPTでの馴れ初め挿入から、デザイン提案まで5分。プロンプトからデザイン生成まで2分。

たったこれだけの時間でこれだけのデザインが提案される。さらに相手がAIですので何度でも何度でもリトライすることができることです。

相手が生身の人間ですと言いづらいことや、何度もリテイクする際にどことなく気が引けてしまい、妥協してしまうところなど、人間が相手だからこそやりづらい点が発生します。

それがAIとなれば相手を気にする必要はありません。AIのメリットの一つとして、人間を無駄な気遣いやストレスから守るという点がありますが、オーダー系のデザインでもそれが当てはまるものと思います。

 

 

AIの開発のご相談承ります

ENCODEではこうしたAIを用いた開発の相談を承っております。ジュエリーや宝飾業界で培った知見をもとに、ジュエリー業界にいるからこそ提案できるAIの開発を提案致します。

テクノロジーで宝飾業界を変革するENCODE。今後ともよろしくお願いいたします。