ENCODEでは年間で数百単位のデザインを制作し、クライアント様へ提案しているのですが、3Dプリンターとても活躍しています。今回はジュエリーやアクセサリーを制作するにあたって3Dプリンターを活用するメリットをまとめてご紹介していきます。

 

メリット1.試作スピードが圧倒的に早い

ENCODEではクライアント様へ提案する際、必ず3Dプリンターで原型を制作して提案しております。

スケッチやレンダリング画像の提案も行うのですが、やはり手にとって形状を確認できる点が非常に効果的で、もっとここをこうしたい、ああしたいというアイデアが、より具体的に出てくるようになります。

フィードバックをもらったら、即座に3Dデータを修正し、当日中には修正したものを3Dプリンターで出力。早ければその日のうちに修正した現物を確認することができますし、クライアント様もすぐにチェックすることができます。

金属でキャストをすると数日時間が発生してしまいますが、原型であれば3Dプリンターで完結できますので、スピード感を持ってプロジェクトを推進することができます。

 

メリット2.試作コストを抑えられる

ENCODEには3Dプリンターが複数台稼働しているのですが、結果的に内製化して大正解でした。

これまでは3Dプリントを外部の業者様へ依頼していたのですが、1つの造形につき数千円というコストがかかっておりました。1つのプロジェクトにつき、複数回のリテイクと原型製作が求められる現場において、この試作費用はとても大きなものとなっていました。

そこで光造形の3Dプリンタを導入したのですが、結果的に造形コストを約10分の1にまで抑えることに成功しました。

 

1つのプロジェクトで行う造形数とコスト

  • 5000円 × 10回 = 50,000円
  • 100円 × 10回 = 1,000円

ひとつのプロジェクトだけでこの金額ですから、年間で考えれば相当のコスト削減となりました。3Dプリンターの導入においてはノウハウが必要などと言われていますが、導入にあたってそこまでのコストは発生しませんでした。

特に直近では直感的に操作できる3Dプリンタがたくさん登場しておりますので、たくさん試作をする必要がある場合には、早急に導入されることをお勧めいたします。

 

メリット3.ダイレクトキャストで最終サンプルも早い

光造形で使用している樹脂が、直接鋳造できるキャスタブルレジンを使用しているため、そのまま金属にすることができます。

樹脂だけでは重みが出ないので実際の持った感じが伝わりません。最終的なサンプルは金属で制作しておりますが、樹脂をそのまま鋳造できるので、型代等をかけることなく、金属のサンプルを制作することができます。

キャストについても数日で完成させ、仕上げを行うため、最終製品サンプルをものすごいスピード感で提供することが可能です。ダイレクトキャスティングが行える光造形の樹脂も数が増えてきておりますので、より導入のメリットが享受しやすい環境になっていると思います。

 

 

まとめ

いかがでしょうか。3Dプリンターの導入については、試作速度等々の目に見えずらい価値はもちろんですが、試作コストの削減といった数字で見える価値を産むことにもつながります。光造形3Dプリンターを社内で保有するには、メンテナンス等の課題があるという場合には、無料の3Dプリントサービスを使用する方法もあります。

何度も何度も試作を繰り返すような現場であれば、是非とも導入を検討されることをお勧めいたします。

今回はジュエリー制作において3Dプリンターを導入するメリットについてご紹介させていただきました。ENCODEのブログでは、ジュエリーやアクセサリーの制作で役に立ちそうな最新の情報を配信して参りますので、ぜひご覧いただければと存じます。