ENCODE社では創業から一貫して、テクノロジーを活用した新しいインフラの創造に取り組んでまいりました。弊社の最初のサービスであるEncodeRingはまさに3Dをフルに活用したものでした。

お客様がサイトで音声を録音し、3Dデータを自動生成。自動生成された3Dデータはすぐさま3Dプリントされキャスト。最後に仕上げを行なってお客様へ発送する。

効率化を徹底することにより、声が形になる新しい体験を手頃な価格で提供することができました。

 

 

FaaSとしての取り組み

クラウドに3Dデータが保存され、都度生産される

 

ENOCDE社ではこれまで数えきれないほどの3Dプリントを実施してまいりました。最近ではその可能性を解放するため、無料の3Dプリントサービス”FREE 3D PRINT“をリリースし、ありがたいことに既に多くのお客様にご利用いただいております。

Factory as a Service(FaaS)という概念はSaaSの概念をモノづくりの領域に持ち込んだ考え方で、わかりやすいところでいえば、ShapewaysやDMM3Dプリントといったウェブで完結するモノづくりのサービスが該当します。

3Dデータなどの設計情報をクラウドに保存しておき、いつでも好きな時に、必要な分だけ製造することができる。まさにモノ作りのSaaSがFaaSにあたります。

 

 

全ての商品はクラウドで扱われる

ENOCDE社では、多品種少量生産を実現するためには、このFaaSの概念を突き詰めて、社会実装すべきと考えています。特に相性がいいのがジュエリー業界です。

  • 3Dプリンタの高速化
  • 3Dデータ生成の半自動化
  • 生産管理の高度化
  • 配送オペレーションの自動化

進化したテクノロジーを応用することにより、様々な領域において効率化を図ることができ、1点物を大量に生成するマス・カスタマイズの概念を実現できる環境が整いつつあります。

ENCODE社では将来的に、弊社で扱う3Dデータは全てクラウドで一元的に管理し、注文があった時にだけ3Dプリント、キャスト、仕上げを行い、お客様へお届ける構想を実現します。

(FREE 3D PRINTでは注文から翌日には発送する体制が整いつつあります。)

 

Generative AI時代のモノづくり

AIがデザインしたリング

 

AIにリングのデザインを描かせてみた” という記事でも書いた、2023年はAIが画像や動画、3Dモデルといったデジタルコンテンツを生成するGenerative AI 元年となるでしょう。

そうした際に起こるのは、デザイン生成の自動化です。

今のようにお客様がウェブサイトに行って画像を見て購入するのではなく、自分の好みや、欲しいリングのイメージをAIに伝えると、AIがデザインを提案し、それを気に入れば購入するという世界。

検索最適化が今のECサイトであるならば、デザイン最適化がGenerative AI時代のECサイトと言えるでしょう。

 

こうなった際、私たちがデザインの領域に関与するのは難しいでしょう。Stable DiffusionやGPA3などのオープンソースのAIを活用したECサイトが構築されることが予測されるからです。

 

 

マス・カスタマイズにおける製造・配送

AIが自動で生成した3Dデータはクラウドで管理され、お客様の注文情報と共に生産工場と密に連携しなければなりません。これこそまさに、これまで弊社で取り組んできた1点もの製造のインフラです。

AIが生成したデザインを即日3Dプリントして製造開始。半自動化された配送オペレーションに則って個別にお客様に配送を行います。

デザインデータなどのデジタルコンテンツはAIによって自動化されますが、ラストワンマイル、実際の商品を製造するところは、120%無くなりません。むしろGenerative AIによって到来するマス・カスタマイズ時代において、ニーズが高まる多品種少量生産インフラへの対応は必須であると考えます。