以前Stable Diffusionでテキストからジュエリーのデザインを生成してみましたが、今回は、生成した2Dのデザイン画像から3Dモデルを生成してみたいと思います。使用するツールは1枚の画像から3Dモデルを生成できるKadiemです。
Kadiemで3Dモデルを生成
早速やっていきましょう。
今回はStable Diffusionで生成したこちらのペンダントの画像を使用して試してみたいと思います。
1.Kadiemへログイン。画像をアップロード
Kadiemでアカウントを作成し、画面左のCreateから画像をアップロードします。
2.必要項目を記入します
画像がアップロードできたら、画面右に表示されている必要項目に記入します。(1回のアップロードで5枚までアップできますので、3面図など詳細な画像をアップすると精度が上がる?かもしれません)
Creditを消費して支払いをするのですが、1回の単発の依頼ですと20ドルかかりました。結構いい値段します。
3.3Dデータ生成開始
設定が完了したらGenerateボタンを押して生成開始です。
あとは待つだけ、簡単ですね。
4.3Dデータ完成
待つこと6時間!3Dデータが完成しました。結果はこちら。
輪郭はしっかり捉えられているような感じがします。横から見てもペンダントぽい厚さで生成されていますね。
表面部分の刻印が反映されていませんでしたが、ここまで精度が出ているといいですね。
5.3Dデータの編集
Kadiemにはブラウザで3Dデータを編集できる機能が備わっているので、そこで色々いじれるようです。
テクスチャを貼り付けたり、寸法を表示したり、3Dデータをダウンロードしたりできるみたいですね。実際に寸法を出してみましたがかなり大きくなっていましたので、この辺は調整が必要になります。
5-1. 3Dデータのダウンロード形式
Kaedimで書き出せるファイル形式は以下の通りです。
- glb
- glTF
- obj
- fbx
AIがデザインしたものを製品化する
今回はStable DiffusionとKaedimを使用して、AIのみでジュエリーを制作してみました。
確かにまだまだ精度は十分ではありませんし、通用しない部分もありますが、それでもこれだけワークフローが改善されるというのは驚くべきことではないでしょうか。以前にGenerative AIとマスカスタマイゼーションについて記事を書きましたが、本当に近い将来、それが実現されるようになると思います。
今回はAIツールを使用してジュエリーを生成する方法を試してみました。
ENCODEでは、宝飾業界に新しい風を吹かせるべく、最新のテクノロジートレンドを紹介していきます!
*ちょっと余談ですが、今回使用したKadiem、ひょっとして人力で3Dデータを作成しているのでは?と思いました。3Dデータ制作のオフショアでは、この感じの3Dデータ制作は金額的にも妥当ですし、ひょっとすると裏側で大規模なCAD作成チームが動いているのかも・・・?なんて勘繰ってしまいました。
使用したAIツールはこちら