ChatGPTでジュエリーデザインを作ってみたり、着用モデルの画像をStable Diffusionなどで作成したり、生成AIをジュエリー制作に応用する方法を模索してきました。
今回はAIで生成したジュエリーデザインを、3Dプリンターを使ってリアルなアクセサリーにしてみました。その方法をご紹介します。
生成AIでアクセサリーを作成
オリジナルのアクセサリーを3Dプリンターで作成する流れは以下の通りです。
- 生成AIでデザイン画像を作成する
- 画像を3Dモデルに変換する
- 3Dプリンターでワックス原型を作成する
- 鋳造・仕上げ (完成)
この流れで作成していきます。
1.生成AIでデザイン画像を作成する
サクッとプロンプトから画像が生成できるウェブアプリのDream Studioでリングのデザインを作成します。
シンプルなお花がモチーフのリングがデザインされました。Dream Studioは生成ごとにお金がかかりますが、簡単に画像が作成できるので便利ですね。この画像をもとに3Dモデルを作成します。
2. 画像を3Dモデルに変換する
先ほどの画像をもとに3Dモデルを作成します。厚みや角度など、実際の製造を考慮しながら作成します。完成したモデルがこちら。
3.3Dプリンターでワックス原型を作成する
FREE3DPRINTを活用してリングのワックス原型を3Dプリントします。造形時間は大体3時間ほど。これで完成です!(写真撮り忘れました)
4. 鋳造・仕上げ(完成)
3Dプリントしたワックス原型を鋳造して仕上げます。今回はシルバーで鋳造しました。完成したリングがこちら!
かなりいい感じですね。お花のモチーフが印象的なリングが出来上がりました。
生成AIをジュエリー制作に活用
デザインから完成まで大体10日ほどでした。
生成AIを活用することでジュエリーのデザインがとても効率化することができました。プロンプトを入力するだけという簡単さはもちろんですが、すぐにイメージが出来上がるため、自分の理想が出来上がるまで何度もリテイクできるところが便利です。
デザインを実際のアクセサリーにする工程が重要
生成AIを使うことで、ジュエリーデザインの制作はかなりスムーズに行えるようになりました。問題はそこから先の3Dモデル作成と、3Dプリント、鋳造、仕上げの工程です。
3Dモデルを製作する際には鋳造の知識が必要となりますし、鋳造を前提とした素材で3Dプリントする必要があります。AIはデジタルの素材を製作する際に再現ないパワーを発揮しますが、それを実際の形にするには、その先の工程が重要です。
ENCODEでは一点ものを大量に製作するマスカスタマイズを実現するため、3Dプリントや鋳造、仕上げの生産工程をより効率化・高度化していきます。
AIを使ったジュエリー制作のご相談
ENCODEではAIや3Dプリンターを活用したジュエリー制作を行なっています。AIを活用したい、3Dプリンターを用いた製造をしてみたいという方は、メールやLINE等でお気軽にご相談ください!