オリジナルのジュエリーを制作して起業したい。自分だけのブランドを立ち上げたい。

最近では副業としてジュエリーブランドの立ち上げを選択肢として検討されている方も多いのではないでしょうか。今回はジュエリーブランドで起業することに関する有利な点について書いていきたいと思います。

 

 

有利な点1:在庫を持たなくていい

ジュエリーブランドを立ち上げようとする際、最大の優位性と思いますのが、在庫を持つ必要がないという点です。アパレルのようにオリジナルの服を製作しようとする場合、最低ロットが複数枚求められるため、どうしても在庫を抱える必要が出てきます。

 

アパレルでオリジナル商品を製作する場合の在庫と金額

コート、ジャケット、パンツ。それぞれを2カラーで展開しようとした場合、最低ロットに50枚と設定されているとすると、必要な在庫数は以下となります。

  • コート100枚 (50枚×2)
  • ジャケット100枚(50枚×2)
  • パンツ100枚(50枚×2)
  • 合計300枚

 

仮に製造単価の平均が6,000円とすると、

  • イニシャルコスト : 1,800,000円

 

180万円近い製造費用を最初に払う必要が出てきます。さらには洋服の型となるパターンの製作費用や工場へ提出する仕様書作成費用などが嵩み、200万円近い費用が発生します。

完全オリジナルで、かつ副業として行う場合に払う金額としては非常に高く、さらには在庫が捌けない場合には製造原価を回収することも困難となり、次回以降の商品開発に対する投資が難しくなります。

 

 

ジュエリーを製作する場合の金額

ジュエリー制作の最大の特徴が、在庫を持つ必要がないという点です。ほとんどのジュエリー商品は店頭で販売されているものも含め、受注生産で受け付けていることが多いのが現実です。

注文を受けてから生産する受注生産方式であれば、在庫を抱える必要がないため、極端なはなし「在庫を全く持たなくても商売が成立します」。

 

仮に10Kを仕様したリングを5デザイン。ネックレスを5デザイン制作した場合、

  • リング 50,000円 (5デザイン)
  • ネックレス 58,000円 (5デザイン)
  • 合計108,000円

 

この金額で10デザイン制作することができます。

ストアを公開するにあたってこれだけラインナップがあれば、とりあえずはスタートできるかな、といったところではないでしょうか。

製造業者へ直接制作を依頼しているため、市販されているジュエリーよりも格安で入手することができている状態のため、自分が欲しい商品を安価に手に入れることができたと考えれば、仮に手元に残ってしまったとしても悔いは残らないものと思います。

 

 

有利な点2.試作をたくさん回せる

ジュエリーの場合、最終的な金属製品にする前に「原型」と呼ばれる製品のサンプルを制作します。

製品サンプルは主に3Dプリンタを用いて製作するため、試作費用がほとんどかかりません。ENCODEが提供しているFREE 3D PRINTを使用すれば、無料で原型を製作することができます。

3Dプリンタで製作した原型

 

実際の金属とする前に樹脂で形状確認を繰り返すことができるため、商品開発における試作費用を極限まで抑えることが可能です。これもまたジュエリーブランドを選択する点に置いて有利な点と言えるでしょう。

 

 

有利な点3.受注生産のスピードが速い

受注生産で注文を受けてからお届けまで1 ~ 1.5ヶ月など、長い時間がかかる製品があります。結婚指輪などもそうなのですが、オーダースーツなどのオーダー系の商品はお届けまでに時間がかかり、注文からフィードバックをもらうまでのサイクルが長くなってしまうケースがあります。

ジュエリーの場合は、3Dプリンタなどを使用して製造を効率化することによって、注文から数週間、場合によっては数日で商品を完成させることが可能となっているため、注文を受けてからすぐにお客様へ商品をお届けすることができます。

在庫を抱えるメリットはすぐに商品をお渡しできるところですが、受注生産であったとしても、在庫を持つのとさほど変わらないスピード感でお客様へ商品の納品が可能となっています。

 

 

有利な点4.利益率が高い

ジュエリーブランドの最大の利点としては、利益率が高いという点です。

世の中で販売されている10K,18Kを使用したジュエリーはいずれも高価で、原価率が10~30%ほどに設定されています。高い利益率を設定したとしても、市場的な相場感がそれを良しとしている(ジュエリーは高いもの)ため、これが可能となっています。(ジュエリー自体が消費の頻度が低いため、販売業者としても高い利益率を設定せざるを得ない状態となる)

「ジュエリーは高いものだ」という市場のイメージがあるため、ブランド力を持たずとも、販売している商品を高い利益率に設定して販売することが可能なため、価格競争に巻き込まれづらいという利点があります。

不毛な競争に神経をすり減らす必要がないのは精神衛生上もいいですし、マーケティング費用の捻出に頭を抱えることもなくなります。

 

 

有利な点5.製品ラインナップを増やしやすい

 

有利な点1で紹介した「在庫を持たなくていい」という点を活かすことによって、製品ラインナップを増やすことが容易な点もジュエリーブランドのいいところです。

在庫を数十点と抱えなければいけない場合、在庫がある程度捌けるまで新しいランナップへの投資は困難ですが、在庫が不要なため、新規の製品を開発しやすくなります。

常に新しい商品をサイトや店頭に配置することによってサイトは常にフレッシュな状態を保つことができ、SNSでも新作を継続して投入することでお客様に新しい発見を提供し続けることができます。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

リスクを最小化しながら利益を最大化できる要素が多く存在しているのがジュエリーブランドの特徴です。3Dプリンターなどのテクノロジーを活用することで、在庫を持たず、それでいて受注生産であっても時間をかけずにお届けできるスキームを構築することが可能です。

ENOCDEではジュエリーブランドの立ち上げや、クリエイター様の製作支援をさせていただいております。ご興味がございましたらお気軽にご連絡をいただければと存じます。

 

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