近年、NFC(Near Field Communication)技術を組み込んだキャラクターグッズやイベントグッズが世界的に注目を集めています。スマホをかざすだけでグッズとデジタルコンテンツが連動し、ファンにこれまでにない体験価値を提供できるからです。例えばグッズに埋め込まれたNFCタグにスマホをタップすると、限定動画や音源が再生されたり、グッズの正規品認証が行われたりします。

 

韓国K-POPに見るNFCグッズ活用事例

K-POP業界はNFC搭載グッズの最先端を走っています。その代表例が**「スマートアルバム」とも呼ばれるNFC対応の音楽アルバムです。最近ではCDの代わりにクレジットカードサイズのNFCフォトカードを同梱したアルバム形態が登場し、ファンの支持を集めています。

例えばBIGBANGのG-DRAGONは2025年2月発売の3rdアルバムでNFC内蔵フォトカード版をリリースしました。この「フォトカードアルバム」は物理的なCDは含まれず、代わりにNFCフォトカードをスマホにかざして専用アプリで楽曲や写真をダウンロードする仕組みになっています。

 

韓国では他にも「SMini(エスミニ)」と呼ばれるNFCアルバムがSMエンターテインメントから登場し、SHINeeやEXO、Red Velvetといった人気グループが続々とNFCアルバムを発売しました。ファンはNFCタグ対応のスマホに専用アプリを入れ、カードをかざすことで楽曲やフォトブックを閲覧できます。

 

米国・世界のNFCグッズ最新トレンド

米国をはじめ世界でも、NFC搭載グッズがスポーツや音楽のファン体験を変革しつつあります。例えばアメリカのスポーツ界では、公式グッズとデジタルサービスをつなぐ取り組みが進んでいます。

大手タグメーカーのエイヴリー・デニソン社はNFCタグ付きスポーツアパレルを提案しており、NBAやNFLのチームが公式ユニフォームや記念TシャツにNFCを仕込んでファンサービスを提供し始めました。

実際、NFLのサンフランシスコ49ersは殿堂入り選手を記念した限定TシャツにQRコード(※将来的にはロゴにNFC埋め込みを計画)を付与し、ファンがスマホでスキャンすると殿堂式典スピーチ動画やハイライト映像が視聴できるサービスを提供しました。

 

日本市場への展望:推し活×NFCグッズの可能性

日本でも推し活文化の広がりを背景に、NFCグッズ活用の芽が出てきています。特にVTuber(バーチャルユーチューバー)市場との相性は抜群です。国内VTuber市場は2023年度に推定800億円規模に達し、そのうちグッズ売上が445億円(全体の55.6%)を占めるほど、ファンはグッズ購入に熱心です。VTuberグッズはこれまでアクリルスタンドやタオル、音声ダウンロードカード等が主流でしたが、ここにNFC技術を取り入れることで更なる付加価値を提供できます。

実際、2025年にはVTuber業界初の試みとして、NFC内蔵アクリルキーホルダー型の新商品「MELOKEY(メロキー)」が登場しました。これはCDディスクを模した小さなアクリル製キーホルダーにNFCタグを埋め込み、スマホにかざすと推しVTuberの楽曲再生リストに即アクセスできるというものです。

複数の新人VTuberが各限定1000個で販売し、初回限定版には購入者だけが見られるスペシャルメッセージも収録されるなど、ファン心をくすぐる工夫がされています。

 

NFCグッズ市場規模と世界的な成長トレンド

NFC技術全体の市場も年々拡大しています。調査によれば世界のNFC市場規模は2020年に175億ドルに達し、2026年には398億ドルまで成長する見通しで、年平均成長率(CAGR)は12.4%と高水準です。

この成長は主にモバイル決済などの普及に牽引されていますが、同時にマーケティング用途やIoTデバイス、そしてグッズ分野でのNFC活用が広がっていることも追い風となっています。

 

 

最後に

ENOCDEでは独自の配信システムとセットになったNFCグッズの小ロット製造(1個からOK)を提供しております!新しい体験の想像に向けて、共にお取り組みできるよう精進してまいります。

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